キャリまが

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経理マンが海外駐在を目指すのが現実的じゃない理由!現役グローバル企業経理マンが語ります

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経理をやっていて、BATICやUSCPAを目指している人の中には、国内で英語を使った業だけで無く、将来的には海外勤務をしたいという人も多いのでは無いでしょうか?

果たしてそうした資格を取って転職した結果、経理職での海外勤務は可能なのでしょうか。

 

僕は現在、日系グローバル企業の経理部署で英語を使って経理業務を担当しています。

僕もまた海外駐在を希望していますが、先に言ってしまうと「ちょっと難しいかもな」というのが正直な感想です。

 

僕が何故そう思うのか、今日は語ってみたいと思います。

 

なぜ経理マンで海外駐在を目指すのが難しいと思うのか

駐在員はこんなに高コスト!

一番の理由は、駐在員を派遣するのには莫大なコストがかかるということです。

海外に駐在員を派遣すると、その人の基本給に加えいろいろなコストがかかります。

 

見なし残業代

海外勤務は、通常日本でのようなタイムカード管理から外れることになるので、残業代がきちんと計算されないことがほとんどです。

そのため、海外駐在員の給与には、あらかじめ毎月40時間ほどの残業代が「みなし」で加算されている場合がほとんどです。

実際には本社との時差の関係などで、長時間労働になりがちなのですが、単純に毎月残業代を加算されるため、その分給与が高くなります。

 

社宅

当然ながら海外勤務のための住宅は会社が負担します。何割かは本人が負担する場合もありますが、ほぼ会社負担です。

そして、海外の住宅って日本みたいに安くないんですよね。

ヨーロッパ・アメリカ全般、アジアだとシンガポールや香港など、家族向けの住宅を借りようと思ったら毎月30~40万は普通にかかります。それ以下では見つかりません。

このように家代も大きなコストとなります。

 

こどもの教育費

社員が家族帯同で海外に駐在する場合、その子どもが現地で通う学校の学費も会社が負担します。

日本の社員なら子どもの学費を会社が負担することなんてありえませんので、これは単純なコスト増です。

 

海外勤務手当・ハードシップ手当ほか

上記以外に、慣れない土地で生活することへのガマン料として、海外勤務手当やハードシップ手当が上乗せされることがほとんどです。

ほかにも途上国など治安の良くない国への駐在だと 運転手付きのレンタカーも手配しますので、そのコストもかかります。

 

このように、海外駐在員を派遣するのには、国内での基本給に加えて年間でだいたい約1,000万円ほどのコストが上乗せとなります。

 

いち経理担当社員をわざわざ派遣しない

こうなると、売上を生み出さないコストセンターである経理の社員をわざわざ日本から派遣するのは非常に効率が悪いということがお分かりいただけるかと思います。

だいたい海外駐在員として派遣されるのは直接売上を生み出す営業マンや、エンジニア(技術職)などです。

 

僕の会社でも海外に派遣されているのはエンジニアばかりです。

優秀なエンジニアであれば語学力(というよりやる気)さえあれば20代からでも海外に派遣されます。

 

いっぽう経理や人事・法務を含むバックオフィス系のスタッフの海外駐在員はゼロです・・・。

単純に考えてエンジニアに比べると優先順位が低いということがおわかりいただけるかと思います。

 

エンジニアや営業などのライン系に比べると、可能性があったとしても非常に低いということです。

 

海外に工場を持つ大手のメーカーは別?

しかし、海外に大規模な工場を持つようなメーカーであれば話は別かもしれません。

転職活動をしていたときにある大手の自動車メーカーの経理職に応募しましたが

「これから定年まで3年おきに転勤し続けるけどいい?海外込みで」

と聞かれました。

露骨に嫌そうな顔をしてしまい、落とされましたが、海外に工場を持っているような会社だと、工場ごとに原価管理を行っているため、経理社員の派遣も珍しくないようです。

 

しかし、そうした一部の大企業をのぞいてはやはり経理社員の海外派遣は可能性は低いと言わざるを得ません。

単純な経理スタッフであれば現地人や、現地在住の日本人を採用したほうが圧倒的に安上がりですからね。

海外で働いている日本人というのは意外と多く、僕の会社でもアメリカでUSCPAホルダーを採用しています。

彼らは日本語も現地語も使いこなし、また現地の文化にも慣れていますので、非常に優秀です。

彼らにとっても、待遇の厚い日系企業というのは、正社員じゃなかったとしても、人気の勤め先です。

しかも社宅や子どもの教育費なんて負担しなくて良いわけですから、会社にとっても美味しいわけです。

 

そうした人材と天秤にかけたとき、わざわざ高コストな社員を日本から派遣しないですよね?

 

それじゃあ経理を専門としている以上、海外駐在はあり得ないのかというと、僕はそんなことはないと思っています。

 

経理マンが海外勤務を目指すには管理職になるしかない

経理を専門としながら海外駐在を目指す方法。それは管理職になることです。

 

海外に支店や子会社を設立したり、M&Aで子会社を買収した際、一般的にはそこに支店長や子会社社長が日本から派遣されます。

支店長や子会社社長にはどのような人がなるでしょうか。

 

これは日本国内の人事と同じで、エンジニア出身の人もいれば営業出身の人もいますし、経理・財務系の出身の人も当然います。

会社の文化によっても違いますが、数字に強く、経営管理全般を理解している経理・財務系の人材は、管理職として出世するケースも少なくありません。

 

そうやって管理職として出世していけば、支店長や子会社社長・子会社CFOとして海外に派遣される条件は、営業やエンジニアなどのライン系の人材とほぼ同じとなります。

 

逆に言えば若いうちに経理で海外駐在というのはかなり難しいと言えると思います。

 

まとめ

というわけでつらつらと語ってきましたが、結論としては

 

  • 若いうちに経理社員が海外駐在にいくのは困難
  • なぜなら海外駐在はコストがかかりすぎるためスタッフ系は優先順位が落ちるから
  • 支店長・子会社社長・CFOとして行くなら条件は同じ

 

ということになります。

自分もやはり転職でグローバル企業を目指したときから、海外駐在は視野に入れていましたので、なんとかチャンスをものにして実現させたいと思っています。

それでは!

 

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