キャリまが

30代で未経験からグローバル企業に転職した筆者が、英語、お金、子育てなどについて語るブログ

ジョン万次郎の生涯を描いた本がすごすぎる!

好きな歴史上の人物は誰ですか?と聞かれたらなんと答えますか?

ちなみに僕は坂本龍馬でした。
この本を読むまでは。

 

「椿と花水木 〜ジョン万次郎の生涯〜」

 

 

この本の主人公は中濱万次郎。通称ジョン万次郎です。

ジョン万次郎は江戸時代、幕末にアメリカに渡った実在の人物です。この小説はそんな彼の波乱万丈過ぎる人生を綴った歴史小説です。

万次郎の生涯はとにかく凄すぎます。
土佐の貧しい漁師だった万次郎は14歳の頃、嵐に巻き込まれ仲間とともに太平洋の無人島に漂着します。
そこでアホウドリを捕まえながら数ヶ月サバイバルしたのち、運良く近くを通りかかったアメリカの捕鯨船に救助されます。

その後、鎖国中の日本に帰ることもできず、仲間たちはハワイに滞留することを決める一方、万次郎は捕鯨船の船長にその素質を見込まれ、アメリカ本土、マサチューセッツに連れて行かれます。

そこで万次郎は船長の養子となり、青春時代を過ごし、8年後、逞しく成長して日本に帰国します。

 

強運を味方につける男

万次郎は一言で言えばスーパーラッキーマンです。
漂着した無人島で偶然通りかかった船に救助されるだけでも超ラッキーですが、その後もゴールドラッシュのカリフォルニアで一発当てたり、ととにかく幸運に恵まれます。

しかし幸運だけではありません。
万次郎は遠いアメリカの地で、ときには人種差別とも戦いながら、たゆまぬ努力で逞しく生き抜きます。
英語だけでなく、いろいろな学問を身に付け、学校を首席で卒業します。

江戸時代、アメリカに日本人ひとりだけで、今からでは想像もつかないような逆境の中、望みを捨てず常にポジティブに立ち向かいます。まさに「運を味方につける」とはこういうことなのだと思わされます。

 

ジョン万次郎は英語をはじめ、語学の習得に特別な才能があった

万次郎は語学の習得に対して特別な才能があったと言われています。
アメリカに渡った際の英語だけでなく、帰国時に立ち寄った琉球でもその才能を発揮し、周囲よりもいち早く現地人とのコミュニケーションを確立します。
この小説では全編通して大半は英語で話しているはずなんですが、万次郎のセリフは常に強烈な土佐訛りなので少し笑ってしまいます。

万次郎は英語を、綴りや単語としてではなく、耳から聞こえるまま捉えていたと言われています。たとえば
What time is it now?

ワッタイム イズィッ ナウ?
という具合に。
これを帰国後に日本人に教えた際の
「掘った芋いじるな」
というフレーズは有名です。

ちなみにトロイアを発見した考古学者シュリーマンも15カ国語を話したと言われますが、そのコツは
「決して翻訳せず、音読を重視する」というものだったそうです。

 

グローバリゼーションとの邂逅

当時の日本とアメリカの技術水準には大きな開きがありました。
万次郎が、アメリカでは一般庶民でもみんな毎日シャワーを浴びていることにカルチャーショックを受けるエピソードがあります。

他にも当時アメリカには普通に蒸気船や電信が普及していました。
アメリカから帰国した万次郎は当時の日本でさながら未来人のように扱われたに違いありません。

 

魅力的な万次郎の人柄

アメリカでキリスト教の教えを受けた万次郎は、日本に帰国して幕府の役人として雇われてからも、橋の下の乞食に施しを与えていたといいます。
それを同僚から咎められた万次郎は
「彼らも自分も、その身分に生まれついたのは単なる偶然に過ぎない。」
と返しています。
人間が出来すぎている、万次郎!

 

船長との交流

この物語を通して心打たれるのは万次郎を養子にした船長との心の交流です。

2人の子孫たちの交流は今でも続いているそうですが、万次郎の帰国後100年も経たないうちに日米が敵同士として激しく争うことになるとは、万次郎が知ったらどんな顔をするかと思わずにいられません。

 

まさに大河ドラマ

なぜNHKは早くこの話を大河ドラマにしないのか、と思うくらい波乱万丈に満ちた痛快な冒険活劇です。
が、やっぱり撮影が大変なんでしょうね…。
19世紀の日本から、太平洋の無人島、ホノルル、マサチューセッツ、カリフォルニア、琉球、そして大海原を行く航海と、冒険はその舞台を変えます。

ジョン万次郎のそんな大冒険を、映像よりも臨場感たっぷりに味わうことができる2冊でした!

 

 

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