キャリまが

ノースキル文系私大卒だった僕が30代で海外経験ゼロから英語を使う仕事に転職できたノウハウを発信!英語・会計資格の勉強法や、その他の雑記を綴るブログです。

池上彰さんが選挙の仕組みについて解説した本がわかりやす過ぎる

また選挙?

いよいよ、というかまたもや、衆議院解散総選挙になるようですね。

 

もういい加減「またかよ」という感じもしますが、

実は人には言えないけれど、正直選挙の仕組みってよく解ってないという人は多いのではないのでしょうか?

 

かく言う自分も社会人になって数年は、投票には欠かさず行くものの、実際には完全に選挙の仕組みを理解していませんでした。

そもそも、なんでこんなに何度も選挙があるのかとかね。

 

ある時、そんな自分にうってつけの本を書店で見つけ、思わず手に取りました。

 

池上彰さんと言えば最近ではテレ東の開票特番が恒例となっていますが、やはりその解説のわかりやすさは素晴らしいものがあり、この本も自分が知ってるつもりでよく理解していなかった選挙の仕組みについて非常に分かりやすく解説されていました。

 

そんなわけで今日はこの本の中からいくつか印象に残ったポイントを紹介したいと思います。

 

 

なぜ衆議院は「小選挙区比例代表制」なのか

これ、自分は衆議院の選挙が「小選挙区比例代表制」である事自体は知っていましたが、そもそもなぜ小選挙区比例代表制というルールが採用されているのかということは知りませんでした。

 

小選挙区とは、1つの選挙区に対して当選者が一人だけという制度です。

 

これに対し、大選挙区は全国を1つの選挙区として、国会議員全員を一気に選ぶやり方ですから、その結果政党が多くなり過半数を占める政党がいなくなってしまいます。

 

中選挙区では1つの選挙区に対し3〜5人が当選しますが、この結果政党内に派閥が生まれ、議員たちが政治よりも自分の派閥の利益を優先してしまうことになりかねません。

 

 

いっぽう、

小選挙区ですと、当選者はひとりだけ。各政党とも、候補者はひとりです。それぞれの候補者は、自分の政党の政策を有権者に説明して支持を求めます。政党同士の政策論争になり、選挙のレベルが上がるだろうと考えたのですね。

当選者がひとりだけになりますと、与党で国民の支持が高い自民党が有利になります。ほかの野党がバラバラに戦っていたのでは、どこも自民党に勝てません。そこで、各政党が「反自民」ということでまとまるようになり、結果として二大政党になっていきます。

というわけです。

 

つまり、小選挙区制は政党を力の大きな少数に絞ることで政権交代を起きやすくし、与党に緊張感を持たせる効果を狙ったものだったのです。

 

しかし、小選挙区制の欠点として「死に票」が多くなる事があります。

つまり、1つの選挙区に1人しか当選しないため、それ以外の候補者に投じられた票は無駄になってしまうわけです。仮に立候補者が多くて票が割れた場合、少ない得票数だけでも当選できてしまいます。

 

これでは民意を反映しているとは言えません。

 

そこで導入されたのが「比例代表制」です。

各政党の獲得票数に応じて、当選者を決めるという制度です。これなら、小さな政党の当選者も当選しやすくなります。少数派の声も国政に届きやすくなるのです。

 

こうして衆議院は小選挙区比例代表制になったという事です。

なるほどー!と思ってしまいました。そもそも、中選挙区とか大選挙区ってのがあるって事を知りませんでしたね。

ちなみに「比例代表」の仕組みがよく分からない人、本書で詳しく分かりやすく説明されておりますので、ぜひ手に取ってみてください。

 

参議院の選挙制度って?

参議院って解散がないので、衆議院に比べ選挙も少なく(3年に一度、半数を選ぶ)なんだかマイナーな感じがするのって僕だけですかね?

 

参議院は衆議院とは若干異なり、都道府県ごとの選挙区と全国を1つの選挙区にした比例代表です。

衆議院が全国295区の選挙区だったのに対し、参議院は都道府県別の47区です。

衆議院が1選挙区あたり1人の当選なのに対し、参議院では選挙区によって1〜4人が当選します。

また、比例代表も衆議院が全国11ブロックに分かれていたのに対し、参議院は全国を1ブロックとしています。

 

参議院はなぜこのような方式になったのでしょうか。

1982年に改正されるまで、参議院は都道府県選挙区と全国区に分かれていました。全国区は、全国がひとつの選挙区。つまり大選挙区でした。有権者は、全国区でも候補者の名前を書いて投票し、得票順に当選者が決まりました。このときには政党に関係なく、無所属でも立候補できました。

 全国区ですから、知名度のある人が有利です。テレビなどで顔を売っているタレント候補が上位で当選し、「まるでタレント選挙」などと批判されました。

 この選挙方式では、タレント候補の次に有利なのが、全国に組織のある団体から推薦された候補です。郵便局や医師会、建設業界など業界丸抱え候補が上位で当選しました。

 こうなると、たとえ学識豊かでも知名度がなく業界に関係ないと当選は困難です。

 また、全国を飛び回らなくてはならないため、資金と体力が必要です。当選した途端に過労で亡くなる候補まで出ました。

 

やはり大選挙区(全国区)には無理があったのです。

だって全国で何人も立候補者がいる中、選ぶとなったらそりゃ知名度のあるタレントや自分と馴染みの深い人たちの推薦候補になってしまいますよね。選ぶ基準が無いし。

 

というわけでその後、参議院の全国区は比例代表制に移行することになったということです。

 

このような選挙制度の歴史、各方式の違いなどは自分も知りませんでした。

このように改めて説明されると非常に納得できるものがあります。

 

アメリカ大統領選の仕組みについても

他にも

  • 日本で戸別訪問が禁止されているのは、家の中で金銭の授受が行われるという前提のため
  • 選挙運動をする運動員の弁当代は1日3000円以内、茶菓代は1日500円と決められている
  • 衆議院も参議院も比例代表の政見放送はNHKのみ(民放は電波の届かないエリアがあるため)

などのトリビアも。

 

また、文庫化されたのが2016年、アメリカ大統領選の年だったこともあり、アメリカの大統領選の仕組みについても非常にわかりやす〜く解説されています。

 

このため、これ一冊で日本の国政選挙とアメリカの大統領選の仕組みを一通りおさらいできる内容となっております。

いやはや、池上さんの本は本当に勉強になります。

 

最後に

それでは最後に、特に印象に残った箇所を引用したいと思います。

選挙では、「何があっても自民党」、「いつだって民主党(民進党)」と、投票の態度を決して変えない人たちがいます。この人たちが、それぞれの政党の「基礎票」です。

 しかし、これ以外に、その時々で投票する政党を変える人たちがいます。この人たちの票が「浮動票」です。

 実は、まずか数%の浮動票が投票先を変えただけで、選挙結果は大きく変わります。これを「風が吹く」と言います。

2009年の衆議院選挙で民主党が大勝したのも、2012年の衆議院選挙で自民党が勝ったのも、「風が吹いた」からなのです。

まさに、あなたの投票で、日本の政治は変わるのです。

 

自分も含めですが、若い人たちには、いつでも特定の投票を支持しているという人は少ないでしょう。

 

しかし、そうした人たち一人一人の一票こそが、大きく選挙結果を変えることになるという事です。

 

「自分の一票なんて無駄だ」などと決して思わず、責任を果たすつもりで投票に行こうと思いました。

 

 

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