キャリまが

ノースキル文系私大卒だった僕が30代で海外経験ゼロから英語を使う仕事に転職できたノウハウを発信!英語・会計資格の勉強法や、その他の雑記を綴るブログです。

『クリエーター系』の夢が諦めきれない人へ

こんばんはヘルペスもちです。

最近ちょっと印象的なことがあり、今日はそれについて思うところを書きたいと思います。

 1年ほど前、大学の同級生(女性)が新卒から勤めていた一般事業会社を退職しました。彼女はどうもグラフィックデザインの仕事がしたかったらしく、どうしてもその夢が諦めきれず退職することにしたそうです。話を聞くと働きながら専門学校にも通っていたのだとか。

 正直「この歳で未経験でデザイン業界は相当厳しいだろうな」と思いましたが、いくつになっても自分のやりたい事に向かって行動を起こすことに対しては僕は大賛成なので、その時は何も言いませんでした。

 その彼女と久々に再開して話を聞いたのです。彼女は退職後、Webデザイン系の会社に就職したそうですが、その会社があまりにもブラックだったためわずか1ヶ月で退社、今では結局デザインとは全く関係無い会社で働いているとのことでした。そして彼女は「元の会社を辞めなければよかった」とこぼしていました。


 彼女がブラック企業に早めに見切りをつけ、結果的にすぐ再就職出来て素直に良かったと思いました。彼女が根本的に優秀だという証拠でしょうね。

 でも本当は、最初に彼女が辞めると聞いた時僕が言いたかった事は、「『クリエーター系』の仕事の夢が諦めきれないのなら別に転職なんかせずに自分1人で始めちゃえばいいのに」ということです。


 最近ではプロがデザインに使用するようなパソコンもソフトも個人でもじゅうぶん購入出来るくらいの値段で買えます。イラストやDTPの制作環境なら50万ほど出せば十分すぎる機材が揃ってしまいます。50万というと決して安くはないかもしれませんが、安定した仕事を投げうってまで転職するよりは遥かに安いはずです。映像の撮影機材等が入ってくるともうちょっと高くなるかもしれませんが。

 また、今更言うまでもありませんが最近ではTwitterやfacebook、その他のソーシャルメディアもあり、集客だってその気になれば個人でも出来てしまいます。Twitterの凄いところは世界中にいる潜在的なターゲットにピンポイントで訴求することが出来てしまう点です。これまで企業が多額の費用をかけてやってきたことが、ITの進歩により個人でも可能になったというのは画期的なことです。

 以上の事から、別にわざわざクリエイティブ業界に転職しなくても、普通の会社に勤めながら休日や空いた時間を使って自分でいくらでも好きなように創作して世界中に発信するのが今の時代に合った『クリエイティブ系』のスタイルだと僕は思います。


 「そんなに簡単にいくものか」と言われるかも知れませんが僕は学生時代、サークル活動で自主映画の制作に打ち込んでおり、実際にいわゆるクリエイティブ業界を目指していたこともありました。編集ソフトやDTPソフトの使い方は分厚いマニュアル本を買って来て独学で習得しました。そんな中、何度か外部から映像制作の依頼を受け謝礼をもらって制作したこともあります。

 当時は制作環境もショボかったし、謝礼も微々たるものでしたから、時間単価にしたら相当安かったのですが、ちょっとお金をかけて環境を整備し作業もマニュアル化すればもっと効率は上げられるでしょう。
また映像は撮影・編集を含めると膨大な時間がかかりますが、イラストやフライヤーの制作ならもっとハードルは下がるでしょう。

 依頼の内容は小学校の卒業式の記念ビデオや、学生団体主催のシンポジウムで流す映像などでしたが、それらは全てノンプロモーションでの受注でした(卒業式ビデオは3年連続の継続受注)。

 全くのノンプロで、しかも美大生でもなんでもない学生に対してでさえそれだけ仕事があるのですから、立派なHPを自分で立ち上げてTwitterやSNSで宣伝すれば、仕事を取るのはそこまで難しくないのではないでしょうか?

 それでもしうまくいかなかったとしても、本業の方で生活するだけの収入は確保されているのでリスクは全くありません。


「そんなのは『夢』を諦める言い訳だ!」という人がいるかも知れませんが、僕はそうは思いません。

 いわゆるクリエイティブ業界(制作の現場)の労働環境は総じて良くありません。CM制作会社や番組制作会社で働いている知り合いの話を聞いても、やはり労働時間は相当長いみたいで、徹夜連勤は当たり前という感じです。

 そんな過酷な環境で、毎日自分の時間も持てずにひたすら使いぱしりのような作業を何年もこなすのと、安定した収入が確保された上で、自分の裁量で自分の作りたいものをとことんこだわって作り更にそれを世の中に売り出す方法まで考えるのと、どちらが『クリエイティブ』と言えるでしょうか?

 「好きな事で飯が食えれば貧乏でも構わない」と若い人は思うかもしれませんが、志だけで何年も貧乏な生活に耐えるのは想像以上にキツいものです。僕はそう思ってプロとしてその道に進むのは辞めました。


 一方、本業でこういった仕事をしているプロの方からすれば、何も分かっていない素人に中途半端な技術で低単価で仕事を請け負われては迷惑この上ないでしょう。

 確かに、たとえ品質が低くてもそれに満足して対価を支払う人がいれば仕事は成り立ってしまうのが現実ですし、供給者が増えれば単価が下がるのは避けられません。その結果優れたコンテンツにお金が集まらなくなり、優秀なクリエーターが作品を作れなくなってしまうとすればそれは文化的な損失であり、問題だと思います。

 ただし逆に、優れているにもかかわらずこれまで埋もれてしまっていた才能が、日の目をみる事が出来るようになったとすれば、それはITの進歩による文化への貢献だと言えると思います。

 現在ではITの進歩によりいろいろな分野でプロと素人、企業と個人の境界が曖昧になってきています。こういう変化はクリエイティブ業界に限らずこの先いろんな業界でもはや避けられないことです。プロならばそれに対応して新たな価値を生み出すしか無いのだと思います。


もし今一般企業に勤めている、または就職活動をしている人で『クリエーター系』の夢が諦めきれない人は、別にプロとしてその職業につくことにこだわらず、貯金をおろしてPC買ってきてさっさと自分で始めちゃえばいいのです。そもそも『夢』=「特定の職業につくこと」という考え方が間違っているのだと、僕は思います。


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